ホーム > お知らせ/イベント情報 > 『山梨県大月市』竣工から3年 “ありがとうの家”

2019年12月09日

『山梨県大月市』竣工から3年 “ありがとうの家”

設計&施工に1年以上、そして竣工から3年の月日が流れた山梨県大月市の里山に建つ〝ありがとうの家〟。
ご家族そして家づくりに関わった皆さんに施主さんが気持をこめて名付けた〝ありがとう〟という邸名。
先日の日曜日、設計のきなり舎の桝さん、そして創和建設から小俣と私の3名で、そんな〝ありがとうの家〟にいってきました。この家は、山梨県の森林組合さんに協力していただき、完成時には大月市役所・都留市役所・上野原市役所・富士吉田市役所そして山梨日日新聞社の皆さんにもお世話になっています。

         1 2

遠くに甲斐の山並と富士山を眺める少し斜に立地、未舗装が似合う湾曲したアプローチの先には、施主のセルフビルドの焼き杉の外装が新築時よりいっそういい質感になっていてました。久しぶりに坂を登る私たちも思わず笑顔に…。門柱にはアイアンを配し、ちょっとオシャレ感を醸し出しながらも、すべてが経年劣化ではなく経年変化をしていくものを集めています。

              3 4

創和特有の考え方で「外構は外構屋さんではなく、まずは造園屋さんにデザインから依頼。残ったところを外構工事で」ということで、東京の藤倉造園さん(作業場が山梨県上野原市)に雑木の庭をつくっていただきました。四季を通してとっても自然で落ち着きます。
玄関も古材の引き戸を利用。街灯の電柱やポストもその雰囲気に合わせて施主さんが拘りました。

              5 6

木の匂いを感じながら玄関を入ると正面に便利な通り土間。そこからは、下駄箱だけでなく、いろんな使い道が見えてきます。左に曲がるとそこにはこの家の大黒柱と双璧のシンボリックな薪ストーブが座っています。見るからに重みのあるこの薪ストーブも、施主さん自ら探しに探し撒くて選んだ1品です。これだけで、この抜けまくった家の空間はどこも外の寒さを感じさせないほど暖かい。

             7 8

リビングから2階にかけては、壁と扉はあるがどこかが繋がっている間取りのマジックで、人の気配は感じるが、それなりにプライバシーはほどほどに守られています。3年も暮らしていると、いろいろとモノも増えてきて雑多な部屋にもなりがちですが、もとの設計趣旨(きなり舎さんの命の輝く家もそうだったので、勝手に想像しています)が「格好だけで暮らすわけではない。人が暮らすための箱をつくる」こともあり、すべてが無理しない緩やかな暮らしに映ります。

            9 10

家づくりは単なる仕事を出す側と受ける側のお金だけのその場限りの関係ではなく、ずっとずっと続いていくもの。何かのきっかけやイベントが無いと、そうお会いすることも少ないですが、つくっている創和のスタッフも大工をはじめ職人たちも、その家の近くを通った際には遠回りをしてでも見にいったりしています(ある意味、自己満足)。2時間ほどでしたが、まったりとしたいい時間を過ごさせていただきました。〝ありがとうの家〟にありがとうの、若干長文になったブログみたいなイベント・ニュースでした。

           最後のでかい写真