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vol.01

「地熱利用の家」

循環型の暮らしをイメージし
環境にとことん配慮した家

相模原市/O様邸

基礎や素材にこだわって
環境負荷の少ない家づくり

O邸は4軒の自然住宅が建ち並ぶ「風のいえ・プロジェクト」のうちの1棟です。解体した蔵の扉を再活用した重厚な玄関を開けると、広い土間から吹き抜けの天井が気持ちいいリビングへと繋がります。2階はひと続きの広い空間になっていて、3人のお子さんの部屋は梁にカーテンをつけることで仕切っているのだそう。

もともと環境意識が高いO様は、環境に負荷が掛からない、循環型の暮らしをイメージして、家づくりを始めました。家づくりを主導した奥様がこだわったのは、基礎や素材など、環境に直結する基本的な部分。普通、女性なら気になる設備やインテリアにはほとんど関心がなかったそうです。

「最初は設計士さんとも盛り上がっていろいろ話し合ったんですが、家の形ができてくるとだんだん興味を失ってしまって(笑)。キッチンの設備なんかは、すっかりおざなりになってしまいました」

見えないところまでしっかりこだわる

たとえば基礎には地熱床システムを採用。リビング部分の床下には炭を埋めました。1階には、非常時に利用できるコンポストトイレを設置し、上水にはステンレス配管を採用するなど、細部に至るまでこだわりが満載です。

「快適ですね。しいていえば、最初に水の流れを考えるべきでしたね。特にうちの場合、地熱床にしたので、配管が最初に決まるんです。だから “ここにお湯がくると思ったらきてない!”となっても、変更できないんです。私は排水利用もしっかりやりたかったので、最初によく考えておけば、もっと上手に庭と排水を連動させられたかなと思います」

家に合わせて暮らし方も変える
電気を極力使わない生活へ

エネルギー面でも、環境負荷の少ない自然エネルギーを有効活用。太陽熱温水器は、電気を使わないで済むタンクに落とすだけのタイプにしました。そしてその分、2台設置することで、家族5人分のお湯を効率よく賄えるように工夫しました。

藤野電力の独立型ソーラーシステムも取り入れ、一部照明と携帯の充電などに活用しています。太陽光発電に関しては、技術の向上を待って、さらに取り入れていくことも考えているそうです。

「電気に関しては、どちらかというと、電化製品を使わない方向にシフトしました。電気を大量に使うのは、大きい冷蔵庫と洗濯機ぐらいですね」

暖房は薪ストーブ。夏は扇風機のみでエアコンは設置していません。南側の庇を長めに作ることで、高度の上がる夏は陽射しを遮り、冬は陽射しが室内に入るようになっていて、夏は涼しく、冬は暖かい環境が生まれます。

職人さんの仕事ぶりに感動!

そして、家づくりを通して実感したのが、職人のすごさだとO様。

「特に大工さんには感動しました。まず、いつきても現場がきれいなんですよ。それがすごく嬉しかったですね。違う業者さんが入ると、大工さんがいかに現場を整えてくれていたのかがわかって、またすごいなぁと思うんです。そういう仕事ぶりで建ててもらった家だから大事にしなきゃと思います」

O邸は、人にも環境にもとことん優しい、自立した自然体の家。ここで育まれる暮らしの健やかさが、たちまち目に浮かんでくるようです。