ホーム > お客様の声 > vol.14 「ハーフビルドの家」 セルフビルドでここまでできる!緩やかに空間が繋がる平屋

vol.14

「ハーフビルドの家」

セルフビルドでここまでできる!
緩やかに空間が繋がる平屋

相模原市/O様邸

山々を見渡せるキッチンは家の中央に。水道の蛇口は、気に入ったものをアメリカから取り寄せて取り付けたのだそう。

思い描いていた理想の家が実現!

山々が見渡せる高台に建つO邸。平屋建てで、シックな外観と広いウッドデッキに、まず目が惹かれます。

引き戸の玄関を開けると、家の半分は占めようかという広い土間が、反対側の壁まで広がっていました。土間には景色を見ながら料理ができるキッチンと、薪ストーブを囲むようにセットされたソファとテーブルが置かれています。左側にはリビングスペースと、ダンスの仕事をされている奥様のための大きな鏡があるワークスペース。水回りを挟んで、寝室があります。ワークスペース以外は仕切りもなく、どの空間も緩やかに繋がっています。

「平屋で、全部が繋がっていて、半分が土間で、南側に大きな窓。冬場は陽が入って土間が暖かくなって、夏場は太陽が上がって陽が入らず、ひんやりする。そういうイメージをもともともっていて、最初に間取り図を書いて持っていきました。で、設計士さんがかなり採用してくださって、思った以上のものをデザインしてくれたんです」

「音も明かりも匂いも全部筒抜けで、子育てが始まった時は本当に大変でした。でも最近はそれにも慣れてきて、子どもが離れたところにいても家事ができるので、むしろ良かったなと思っています」

できるところはなるべくセルフビルドで

自然素材の家は、床や柱に子どもが触れても安心。

天井が高いところで5m以上と、開放感があるのも気に入っています。最初は傷がつきそうで心配した杉材のフローリングも、子どもが産まれてみると、柔らかくていいなと、見直しました。

「傷がついたら自分でメンテナンスすればいいし、いざとなったら張り替えだってできますからね」とO様。

じつはO邸の最大の特徴は、かなりの部分を、ご夫婦でセルフビルドした点です。特にご主人はご自分でものを作るのが大好きな方で、家はいまだに改装を続けています。

すべての壁塗り、土間塗り、外壁のペンキ塗り、断熱材入れやダクトの配管、電気配線、ウッドデッキづくり、玄関の玉砂利敷き、さらにはキッチンの引き出しやゴミ箱まで、とにかく、できるところはほとんど、自分たちで仕上げました。

家は完成しないもの

現在も、仕事に出かける前や休みの日に、薪割りをしたり、畑仕事をしたり、改装作業をしたりと、すっかり里山での暮らしを満喫しています。ご近所の方とも仲良くなり、猟師の高齢化の話を聞いて、猟銃の免許まで取得しました。

「材料や工具もなんだかんだ高いので、市販のものを買ったほうが安いんじゃないかと思うんですけど、作ってくれるんです(笑)」と奥様。

不満はほとんどないし、あっても自分で直してしまうというO様は、すでに今後のこともいろいろと計画中です。

「家って完成とか、ないですよね。時期によって変えていくものだと思います。今後は、梁や柱も外観と同じように黒く塗りたいと思っています。あと、子どもの成長や使い勝手に合わせて、梁の上をロフトにしたいなぁと考えています。そうやって、家をもっと楽しくしていきたいですね」

リビングスペースでは、実家や祖父母の家で使われていた古い家具を再利用。和洋折衷の落ち着いた空間になっています。天井の高さも気もちがいい。

仕切りが一切ない、土間と寝室スペース。その分開放感があり、家族の気配がいつでも感じられます。

まもなく2人目のお子さんが誕生予定のO様。3人+1匹で撮る最後の家族写真。