ホーム > お客様の声 > vol.05 「高尾の家」 地形を活かした現代版町家 まち暮らしのための自然住宅

vol.05

「高尾の家」

地形を活かした現代版町家
まち暮らしのための自然住宅

東京都八王子市/S様邸

パティオを通じて光を取り込む
喧噪を忘れる静かな家

高尾駅にほど近い場所に建つ、ガルバリウムと漆喰の外壁がおしゃれなS邸は「大地を守る会の自然住宅」のひとつ。

交通量の多い通りに面したドアを開けると、そこは玄関ではなく、パティオ(中庭)に通じていました。中に入った瞬間、外の喧噪が嘘のように静まり返り、思わず驚いてしまったほどです。

「夫婦で働いているので、通勤しやすい駅近の土地を探していました。ここは条件にぴったりだったんですが、日当たりがあまり良くないのが心配でした。それで設計士の方に相談したら、中庭を設けて光を取り入れることを提案してくださいました。“アウトドアが好きなら、ここでバーベキューもどうですか?”って。ああ、すごいなって思いましたね」

きっかけはお子様のアレルギー

S様は、お子様のアレルギーがきっかけで、大地を守る会の宅配を利用するようになりました。結果的に、お子様はアレルギーではなかったそうなのですが、それから食や環境に気を使うようになり、家も自然素材で建てたいと思うようになりました。

「大地を守る会の住宅部門があると聞いて、見学会に行くようになりました。そこでいろいろ見ていくうちに、気に入った設計士の方がいたんです。この方の設計で、こだわりをもってやっている工務店で作りたいということで、創和さんとも繋がって、お願いすることになりました」

木材は、丹沢や相模原産の檜や杉材を使用し、壁は漆喰仕上げ。大きなリビングや、家族みんなで料理ができる広いキッチンをリクエストし、ご夫婦の憧れだったという薪ストーブも設置しました。薪ストーブは、都市部でも使いやすいペレット併用タイプを採用しています。

「きっと今日、ここをこうすればよかったっていうところを聞かれると思ってずっと考えてたんですけど、全然思いつかないんですよね。風が入ってきて寒かったので、勝手口にドアをつけてもらいましたが、正直そのぐらいですね。おかげさまで本当に文句がないというか」

家については大満足、ということで、今後は、庭づくりや薪棚づくりなど、外回りの整備を進めていきたいそうです。

一般的な家だと、ただ古くなる
この家なら、味が出てくる

「こんなに住み心地がいい家に住んでしまったら、子どもが大きくなって家を建てる時に、理想が高くて大変だろうなって心配なんです(笑)」

今はまだ、少し贅沢だと言われている木の家が広まって、やがて当たり前に家づくりの選択肢になればいいと、S様。

「もともと長持ちするものが好きなんです。長年使っていると、味が出てきますよね。家もそうなのかなといまさらながら感じています。一般的な家だと、ただ古くなる。でもこの家なら味が出てくる、そんな気がしてるんですよね」

現代版町家とでもいうような、入口から奥に細長い造りのS邸は、商業地にありながら、それを忘れさせる風情と心地よさが感じられる家でした。