ホーム > お客様の声 > vol.03 「森の家」 究極の地産地消を実現した 景色と繋がる自然住宅
vol.03
「森の家」
究極の地産地消を実現した
景色と繋がる自然住宅
相模原市/E様邸
家づくりのテーマは
地産地消、デザイン、景色
未舗装の小道を進んだいちばん奥の高台に建つE邸は、リビングが途中でくの字に曲がった変わった作りをしています。このおかげで、近隣の住宅は視界に入らず、窓から見えるのは目の前の森と遠くの山々のみという、まるでリゾート地のような美しい風景が楽しめるのです。
じつは若かりし頃、建築家志望だったというE様は、いつか自分で考えた家を建ててみたいという思いを持っていました。
「家づくりのテーマは、大きく言うと“地産地消”“デザイン”“景色”の3つです」
購入した土地はカラマツとコナラを中心とした雑木林でした。整地する際、かなりの樹木を切り倒すことになり、専門家の方に見てもらったところ、建材にも充分利用できる樹木が多数あることがわかりました。
そこでカラマツは梁やウッドデッキに、1本だけ生えていた太い杉は大黒柱に、ナラは地元の木工工房の協力を得て、建具の一部に利用しました。その土地に生えていた木で、その土地に家を建てる、まさに究極の地産地消です!
「設計士はすぐ近くに住んでいて、もともと友人だった山田さん、工務店は地元の創和建設、建具は地元の木工工房Studio YE’Sと、人の部分での地産地消もできました。それにこだわることの実際のメリットもすごくありましたね。打ち合わせが簡単にできたり、現場をしっかり見てもらえたり。住み始めてからも、わからないことを訊ねたらすぐにきてくれます。そういうのって、いわゆる大手のハウスメーカーではなかなかないことでしょう。それは、今後のメンテナンスでも、すごくプラスになっていくと思いますね」
風水を取り入れた間取りで
気の流れも考える
また、奥様がこだわったのが、風水です。設計の段階から、水や火をどこに配置するかを検討し、書斎や子供部屋、寝室なども、いちばんふさわしい方位を調べて配置しました。
「電気などのいわゆる熱的なエネルギーと気のエネルギー、両方のエネルギーにこだわりました」
実際よりも広く感じる
その理由とは?
「この家、大きく見えるみたいなんです。でもじつは、そんなに大きくないんですよ。全部で35坪、建坪は27坪ぐらいです」
そう言われて驚きました。確かに、とても広い家のように感じていたからです。
理由のひとつは、全4層のスキップフロアにしたり、デッドスペースを使って収納を確保したりと、限られたスペースを最大限に有効利用できたこと。設計士の方も、本当に35坪なのかと不安になって計算し直すほどだったとか。
そして、リビングから続くウッドデッキを広くとったこと、大きな窓から遠くの山々まで見渡せること、空間の抜けが良いことなど、視覚の効果も、その要因となりました。
「都会に住んでいた時から思っていたんですけど、家の広さよりも視界の広さのほうが、広いっていう感覚にはすごく影響があるんですよね。家から見える景色が抜けてると、家も広く感じられる。ぜひそういうふうにしたかったんです」
景色や風水など、直接的には影響がないように感じられるものごとを大切にすることで、家の魅力が増していく。そのことをE邸に教えられたようでした。そしてそれこそが、本当の意味での贅沢な空間の使い方なのかもしれません。