ホーム > お客様の声 > vol.17 「榛(はしばみ)の家」 無理しない、だから楽しく暮らせる 子育てをきっかけに生まれた家
vol.17
「榛(はしばみ)の家」
無理しない、だから楽しく暮らせる
子育てをきっかけに生まれた家
相模原市緑区(旧藤野町)/M様邸
玄関前に設置された薪ストーブ。その右側の壁は隠し扉のようになっていて、奥様の仕事部屋に通じています。わかりますか?
暮らしやすさを考えた工夫が満載!
日当たりの良い、一段高台になった立地から里山の絶景が見渡せるM邸。反対側には広葉樹の森が広がり、里山の自然を存分に楽しむことができます。
ドアを開けると、出迎えてくれるのは大きな薪ストーブです。広々としたリビングに、旦那様と奥様、それぞれの仕事部屋や、洗濯物シューターまでついたパントリー、秘密部屋として計画中の屋根裏収納や動きやすい動線など、暮らしやすさを考えた工夫が満載で、理想の家を、みごとに形にしています。
奥様はもともと設計の仕事をしていたため、細部まで設計士の方と話を詰め、工事が始まると現場にも極力赴いて、家づくりを見守りました。
シュタイナー教育との出会いから、里山移住
居心地のいいリビング。たっぷりの収納は、完成見学会にきた女性たちに大好評でした。
M様は、お子さんを学校法人シュタイナー学園に通わせるために藤野地区に引っ越してきました。いつかは田舎暮らしがしたいと考えていたM様にとって、東京から近くて便利なのに、山深く自然豊かな藤野は想像以上に暮らしやすいそうです。新たに家を建ててまで移り住む、シュタイナー学園の魅力とはなんだったのでしょうか?
「シュタイナー教育で子育てをしていて良かったのは、子どもが安心して子どもらしくいられるということです」
「大人になってから味わえることや感じることに対して、余分な情報を入れないから、のんびりと子どもらしいまま成長できる」とM様。取材中も、子どもたちは木に登り、庭にあるものや道具を使って、秘密基地づくりに没頭中でした。テレビを見たり、ゲームで遊ぶだけでは生まれない、生き生きとした表情をしています。
「シュタイナーの子どもたちは、みんな自己肯定感が強いんですね。根拠なく、自信満々な感じっていうのかな。こういう子になりなさいっていうステレオタイプの教育ではなくて、先生がすべての子に“その子でいいんだよ”って感じさせてくれているんだと思います」
どれだけものぐさに生きていけるか
「食や環境に興味をもったり、シュタイナー教育のことを知ったきっかけは、子どものアレルギーでした。だから、家の中に化学物質がないように気をつけてるし、食事にも気を使っています。自然住宅を建てようと思ったのは、自然志向というよりも健康志向だからなんです」
M様は“暮らしは楽に、便利に”と考え、自然エネルギーにはそれほどこだわらず、エアコンや床暖房を取り入れたり、必要だと思う設備は積極的に取り入れました。一方、素材はしっかりと国産の自然素材で、化学物質は極力避けるなど、譲れないこだわりに関しては、むしろしっかりと守り抜きました。また、壁の漆喰塗りはほぼすべて、奥様ひとりで仕上げたそうです。
「コンセプトは“どれだけものぐさに生きていけるか”です(笑)。私は、自分が片付けられないし、掃除が嫌いなことを知っているから、収納を増やしました。洗濯物シューターもつけたし、照明も掃除が楽な密閉式のダウンライトにしました。おかげで、片付けも掃除もちゃんとできています。自分を知って無理をせず、楽に暮らせる家にしたのは良かったと思います」
M様の家づくりから見えてくるのは、自然住宅での暮らし方は、十人十色でいいということ。何もかもストイックにしなくても、それぞれの暮らしやすさを工夫することで、自分らしい自然住宅の姿が、見えてきます。
今にも木の香りが漂ってきそうです。
ジュエリー職人の旦那様の仕事部屋。大きな窓からは森の木々と遠くに上野原の街並を眺めることができます。
ツリークライミングが趣味の旦那様にとって、裏山は絶好の遊び場。近所の子どもたちも一緒になって木登りしています。