ホーム > お客様の声 > vol.18「果樹のある家」できることをしながら無理をせず暮らす。エコと快適性の両立を目指した家
vol.18
「果樹のある家」
できることをしながら
無理をせず暮らす。
エコと快適性の両立を目指した家
相模原市緑区(旧藤野町)/Y様邸
子供部屋の梁には大きなハンモックがブランコ代わりに吊るされていました。
回遊できるレイアウトで生活しやすく
創和建設が手がけてきた自然住宅が数多く建つ旧藤野町・名倉地区のとある一角。そこに、新たに建ったのがY邸です。リビング全面に配された窓からは森や畑が遠くまで見渡せ、視界に入る家はログハウスや自然住宅など、こだわりの詰まった自然志向の家ばかり。環境も、コミュニティも、なんとも羨ましい立地です。
玄関を入るとすぐにリビングへ。つづきの和室と合わせて開放感のある空間が広がりました。2階はもっとも広いオープンスペースを子供部屋に。笑顔のかわいいふたりの娘さんが、元気に走り回っていました。
Y様が気に入っているのは、家の中の移動に関してまったくストレスがないところ。設計士さんのこだわりだという“回遊できるレイアウト”を採用しているため、動線が完璧なのだそう。たとえば、玄関を入ってすぐ右側にキッチンに繋がる扉があり、食材をたくさん買ってもそこから入れることができたり、薪ストーブの横に薪置場へと出られる勝手口がついていたり。
「これってたぶんちょっとしたことだと思うんです。でも、実際に暮らしてみたら、ストレスがなくてすごく生活がしやすい。とても気に入っています」
エコと快適が両立する家
オープンなキッチンでは子どもたちも興味津々。
もともと環境意識が高かったY様の家づくりのテーマは、ずばり「エコと快適が両立する家」でした。
「せっかく環境に配慮した家をつくっても、あんまりストイックにやるとつらくなります。環境負荷は低く、かつ、ちゃんと快適に暮らせる、そういう家にしたいと思いました」
エコと快適性、このバランスをどうとるのかは、自然住宅をつくるうえで、誰もが悩むところです。しかしY様は、環境配慮をかなりしっかりとしたうえで、快適さも十二分に実現しました。
まず、定番の薪ストーブは、大きめで調理がしやすいタイプを導入しました。暖をとるだけではなく、先日も火を焚いて、中の窯でピザを焼いたそうです。建材は地元の津久井産材。パッシブ空調システム「そよ風」は、昨年出たばかりの「そよルーフ」を採用しました。これは、屋根材一体型の太陽光発電&集熱モジュールで、太陽光発電もそよ風も両方やりたいという人の願いを叶えるもの。4月に引っ越してきて以降、売電のほうが買電を上回り、黒字の状態が続いています。
電力に関しては、藤野電力の独立型電源システムも導入しました。200wのパネルとふたつの大容量バッテリーとで、かなりの数のLED照明と一部コンセントを賄っています。電力が足りずに困ったことはなく「もう少し配線を増やしても良かったかも」とY様。さらに太陽熱温水器でお湯を供給、庭には雨水タンクを設置して畑の水やりなどに利用しています。
そしてもっともユニークなのが太陽光照明の「スカイライトチューブ」。これは屋根に取り付けた採光ドームから特殊なアルミチューブで太陽光を反射させて室内に明かりを導く、いわば“電気を使わない照明”です。建設の途中で、以前にテレビで見たことを思い出し、急きょ導入してもらったのだそう。
「家づくりを始めると、途中でこうしたいああしたいということがいっぱい出てきます。注文住宅は、そういうときに臨機応変に対応してもらえるのがいいですね」
エコの意識を広げていくきっかけに
と、ここまで読んでいただければわかるとおり、エコな設備やこだわりが満載。環境性能の点でいけば、ほぼフルスペックではないでしょうか。生活をする上でも、心持ちの上でも、とても快適で楽しそう。
じつはY様は、もうひとつ、家づくりの裏のテーマをもっていました。それは、家に遊びにきた人に「これだったらうちでもできるかも」と思ってもらうこと。
「自分ひとりでエコなことを実践しても、それには限りがあります。やっぱり、世の中全体がエコにならないと変わらない。だから、この家が(エコな設備の)見本市になればいいなと思っています。たとえば太陽熱温水器だけだっていい。その人が家を建てるときに、取り入れるきっかけになったら嬉しいです」
環境と暮らしのバランスを取ることの大切さ
Y様は家には快適性を求めつつも、暮らしという点では、さまざまな実践もしています。庭には、柿、プルーン、いちじく、杏、山桃など、さまざまな果樹の苗を植えました。引っ越してきてすぐに、畑も始めています。
「季節の果物が自分の家で採れたら楽しいだろうなと思って。自給自足は無理でも、できる部分については自分たちでやる。そういう暮らしをしていきたいと思います」
つらいことは、続かない。だからこそ、自分たちがどこまでできるかを考えて、環境にも自分たちにも心地のいいことをやっていく。お互いにとってバランスが取れるポイントを見つけることは、持続可能な暮らしにとって、とても大切なことなのかもしれません!